製品の形状や輸送方法に応じて、木製パレットにはさまざまな種類があります。
用途に合わせて最適な木箱を選ぶことが、安全かつ経済的な物流につながります。

木製パレットの形状

Wooden Pallet Shape

単面形(スキッド)

下板がないシンプル構造で、低コストで使いやすいパレットです。強度は控えめですが、使い切り用途や軽量物の梱包に最適です。

片面使用形

ハンドリフトが使用できる一般的なタイプです。単面形より強度が向上し、コストとのバランスに優れています。

両面使用形

上下に板を備えた、もっともスタンダードなパレットです。高い強度と耐久性があり、長期使用や段積み作業にも適しています。両面使えるため、保管性・作業性にも優れています。

単面形四方差し形

フォークリフトの差し込み口が四方向にあり、どの向きからでも作業ができるタイプです。片面構造のため軽量で、扱いやすさとコストの低さが特長です。

片面使用形四方差し形

四方向から差し込み可能で、配置の自由度が高いパレットです。片面使用形より強度があり、用途の幅が広がります。

両面使用形四方差し形

四方向からフォークリフトが使えるうえ、上下両面に板を備えた高強度タイプです。耐久性が高く、保管・運搬の効率化を求める現場に最適です。

単面単翼形

上板が張り出しているため、ワイヤー吊りなどの吊り上げ作業に対応できるパレットです。下板がない構造のため、ハンドリフトで扱いやすく、コストも抑えられます。ただし、強度はやや低めのため、軽量物や使い切り用途に適しています。

両面使用複翼形

上板が張り出しており、ワイヤー吊りによる吊り上げが可能なタイプです。上下どちらにも板があるため強度が高く、両面を使った作業や段積みにも対応できます。耐久性・安定性を重視した現場に最適な構造です。

桁くり抜き四方差し形

桁材を使用して強度を高めつつ、四方向からフォークリフトを差し込める利便性を備えたパレットです。どの向きからでも搬送できるため、積み込み・荷下ろしの効率が向上します。物流現場で扱いやすい、汎用性の高いタイプです。

木製パレットのサイズ

Wooden Pallet Size

パレットの全体サイズは、以下の条件を基に決定されます。

・積載物の大きさ(製品サイズ・重量・形状 など)
・工場ラインや自動倉庫の仕様(搬送設備・保管ラックの規格に適合させるため)
・トラックやコンテナへの積載効率(輸送コスト最適化の観点)

木材量を抑えるほどコストは低減します。
安全性を確保しながら、無駄を省いた構造設計がパレット製作では重要です。

板厚(いたあつ)板厚はパレットの強度・耐久性・価格に大きく影響する重要な要素です。
一般的には20mmの板を使用しますが、ワンウェイ用途では15mmにする場合もあります。
板厚が20mmと15mmでは、構造計算上およそ1.8倍の耐荷重差が生じるため、使用環境や荷物の重さに応じて最適な厚みをご提案いたします。
板幅・板枚数板幅と板の枚数によって、板と板の間隔(すき間)が決まります。
一般的には30〜50mm程度ですが、積載物に合わせてすき間を狭くしたり、逆に間隔を広げるなど、カスタマイズも可能です。
桁高さ(けたたかさ)フォークリフトの爪がしっかり差し込めるよう、必要最低限の高さを確保します。
桁が高いほど作業性が向上するため、90〜100mmに設定するケースが多く見られます。
桁高さはパレット全体の高さに影響するため、パレット単体でのトラック輸送時の積載段数にも関係します。
桁幅(けたはば)桁幅を厚くするほど強度は向上しますが、強度アップを図る場合は桁幅を増やすだけでなく、桁の本数を増やす方が効果的な場合もあります。
一般的な桁幅は40〜50mmです。

木製パレットのメリットとデメリット

Advantages and Disadvantages of Wooden Pallets

木製パレットが世界中で使用されているのには理由があります。
その理由を様々な角度からご紹介します。

木製パレットの使用メリット

木製パレットは安価 

プラスチックパレットは木製パレットに比べ価格が高くなっています。
その理由は、プラスチックパレットを生産するためには金型が必要なため、購入価格が高く設定されていることが多いからです。
その点木製パレットは金型を必要としませんので、1枚当たりの単価が安くなっているのです。

用途に合わせたサイズ選びが可能

木製パレットは、用途に応じたオーダーメイドに対応しています。
プラスチックパレットのように金型を必要としないので、保管場所や運搬する荷物に合わせて様々なサイズでの製作が可能なのです。
比較的サイズの小さな機械などの運搬にはオーダーメイドの木製パレットが使用されることがあります。

高温・低温環境に強い

木材を使用しているため、高温や低温でも劣化しにくい特徴があります。
プラスチックは高温、低温環境により変形したり割れやすくなったりしてしまう事があるので、
過酷な環境になればなるほど木製パレットを使用することが多くなります。

補修により再利用が可能 

木製パレットは、部分的に破損した程度であれば補修して再利用が可能です。
かたやプラスチックパレットは一度破損してしまうと補修することはできないので、再利用ができません。
これこそが、木製パレットのデメリットで挙げた耐久年数の短さに関しての解決策となります。
破損が確認できたら新しい木材に交換して補修することで、耐久年数を伸ばすことができるのです。

環境負荷が小さい

近年環境負荷への意識が高まり、特に欧米諸国を中心に脱プラスチックの流れが高まってきています。
不要になったパレットは焼却処分をされることも多いですが、
木製パレットは焼却の際のCO2排出量がプラスチックパレットに比べ1/3と非常に環境にも優しくなっています。

木製パレットの使用デメリット

品質のばらつきと耐久性

木製パレットは、木の種類、乾燥度合い、製造時の品質管理によって、製品ごとの品質にばらつきが生じやすいという側面があります。
また、通常の温度環境や室内での耐久年数はプラスチックに比べ短いです。
天然素材であるがゆえに仕方のない側面ではありますが、耐久性に差が出たり、反りや割れが発生しやすくなったりする可能性がある点には注意が必要です。

衛生面・検疫の問題

水による腐食を起こしてしまう事があるため、洗浄ができない。
また木材は湿気を吸収しやすく、カビや虫が発生するリスクがあります。こういった病害虫の拡散リスクを防ぐため、多くの国では植物検疫に関する国際基準(ISPM15)に基づいた対応を義務付けています。
これらの処理が施されていない木製パレットは、輸出入が制限される場合があるので、事前に把握しておくことが大切です。

積載物の破損リスク 

木製パレットの表面には、ささくれや釘の突出などが発生する可能性があります。
これらが積載物に引っかかったり、傷つけたりするリスクがあるため、デリケートな製品や高額な製品を扱う際には注意が必要です。

物流輸送に適している木製パレット

なぜこのようなデメリットがありながらも木製パレットは、世界で最も使用されているのでしょうか?
そこには、このデメリットを上回る下記のメリットがあるからに他なりません。

  • 耐久年数は短いが補修により再利用が可能である
  • コストの面ではプラスチックパレットをはるかに上回り、オーダーメイドの作製も可能
  • 高温、低温など厳しい環境に強い
  • 処分時のCO2排出量の少なさや、木材としてのリサイクルなどプラスチックパレットに比べ、環境負荷が小さい

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